大企業と中小企業における新卒の採用数の違い
厚生労働省が発表している有効求人倍率は、2019年で1.5倍以上、前代未聞の経済打撃と言われている新型コロナウィルスの影響がある2020年でも6月で1.11倍という状況で、企業の求人に対して新卒者の応募がとても少なく、学生は選び放題だと言われているいますが、本当に正しいのでしょうか?
バブル崩壊以来、日本の景気は低迷しており、就職氷河期とも呼ばれた時代も長く続いていたことを考えれば、ここ数年の好調な新卒採用は明るいニュースとなりました。
しかし実際には、人気の高い大手企業に応募する学生が圧倒的に多く、それ以外の企業には応募者が少ないため、学生にとって激戦状態であることには変わりないという見方もあります。
学生側の体感としては、少ない採用枠を奪い合って、できるだけいい企業に入りたいという思いは、差がないようです。
新卒の学生を採用する企業が増えてはいますが、一部上場企業などの人気企業の採用が増えているわけではありません。高い人気を誇る企業への採用を望んだとしても、倍率が高ければ、思うような結果が得られない学生がとても多くなります。
また、学生の多くは中小企業には目を向けようとしませんから、中小企業はますます人材不足に陥ってしまうのです。
こうした一流企業と中小企業の採用に関するバランスは全く取れていないので、歪んだ就職活動の状況になっています。
学生にとって、売り手市場だといっても本命の企業からの採用を得るには、油断はしていられないといえます。
このように売り手市場といっても決して気楽な状況とはいえません。
学生も早くから就職活動に備えた準備をしていく必要があるでしょう。
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