就職・転職活動に必要な3つの要素
就職活動を始めるにあたって、どんな準備をすればいいんだろう?
よく分析しろとか言われるけど、何すればいいの?
こんな人にオススメの方法を紹介します。
本記事を読むと、就職・転職活動に必要な3つの要素を知ることができます。
まずは自己紹介です。
肩書:ITコンサルタント
経歴:ERPベンダー > SIer > 大手製造業(主に営業・コンサル)
これまで100社以上の顧客とプロジェクトを実施
採用活動として、インターンシップの運営や講師なども実施
自己分析
自己分析は、自分はこれまでの人生でどんな経験をしてきたのか、どんな性格でどういう強みがあるのかなどを分析することです。
これをやらないと、企業に自分の価値を理解してもらうことが難しくなります。
これまでの出来事を書き出す
中学、高校、大学ぐらいの単位で、その時期に熱中したことや印象的な行事など、思い当たることを全て書き出してください。
中学:3年間サッカーをやっていた。
高校:3年間サッカーをやっていた。
大学:ほとんど、バイトか飲みに行っていた。
出来事を深掘りする
書き出した出来事に対して、なぜ熱中したのか、なぜ印象的だったのかを深掘りします。
なぜなぜ分析などと言われていますが、なぜ?を4、5回繰り返すと、その本質が見えてきます。
プラスな面だけでなく、自分が続けられなかったことなどのマイナスな面についても分析すると、より深掘りをすることが出来ます。
中学、高校と6年間サッカーをやっていた。
→なぜ、熱中していたのか?
⇒楽しかったから
→なぜ、楽しかったのか?
⇒徐々にうまくなっていったから
→なぜ、うまくなると楽しいのか?
⇒これまで出来なかったことが出来るようになるから
→なぜ、出来るようになると楽しいのか
⇒達成感や成長してる実感があるから
情報をまとめる
深掘りした情報を整理します。
自分の考え方や動機などが見えてきます。
一見、マイナスな表現になっているものも、違う視点から見るとプラスになるものもあります。
例えば、飽きっぽいというのは、言い換えると好奇心旺盛ということも言えます。
すると、どういう仕事がやりたいのかが見えてくるのではないでしょうか。
分析した結果ですので、自己PRでの一貫性にもつながります。
また、入社してから思っていたのと違っていたとならないためにも分析はしっかりやっておきたいところです。
企業分析
企業分析の目的は、自分がその企業でどう働くのかを明確にすることです。
面接などで、その企業のことをいろいろ聞かれるから、知識として知っておかなければいけないと思っている人が多くいます。
面接官からすれば、ある程度のはその会社の知識がないと、本気度を疑うというもあります。
ですが、それ以上に入社したのに、すぐに退職されてしまうほうが困ります。
学生側からしてもせっかく入社した企業を辞め、次の企業を探さなくてはいけません。最近は第二新卒としてある程度の採用枠はありますが、新卒の時に比べれば数は少ないのは間違いありません。
そうならないために、企業分析をしっかりすることで、長く働ける企業を見つけ売事が大切です。
企業情報
まず、企業に関する基本情報を調べます。
ほとんどの情報は、その企業のホームページで確認できます。
ただし、内容はあくまでもその企業の方が書いているものですので、OB・OGやOpenWorkなどの情報から信憑性を確認することも必要です。
基本情報
設立年月、沿革、企業理念、本社・拠点、代表や役員の経歴
事業内容
どういうビジネス(商品やサービス)によって、事業を実施しているのか
それによって、だれにどのような価値を提供しているのか
なぜ、それを行っているのか
社内制度
人事制度(キャリアパスや人事査定、部署移動、産休・育休など)、福利厚生や教育・研修など
採用情報
採用人数、募集職種、初任給、選考プロセスのほか、先輩社員の声なども確認
他社比較
競合他社と比べて、何が違うのかを確認します。
業界でのポジション
同業界にどういう会社があって、その中でどういうポジション(売上高順位やニッチなど)なのか
特徴
他社と比べて、何を売りにしているのか、何が優れているのか
外部の情報から調べることも重要ですが、状況によっては面接などで聞くことも重要です。
(当然、自分で一通り調べたうえで)
資本構成
親会社や外資などで、人事制度や事業戦略が大きく変わります。
当然、企業によって事情は様々ですので、外資だからどうという事はありませんが、
多くの企業では、外資は結果や生産性が重視され、ドラスティックな判断をすることが多く、
グループ会社の子会社では、親会社には頭が上がらず、言われるがままという状況です。
文化・風習
企業情報や他社比較から、その企業をイメージすると文化や風習が見えてきます。
その文化や風習が、自分の働き方に合っているのか、働くイメージができるのかを考えます。
書類(エントリーシート、履歴書)
エントリーシートや履歴書は、企業によって使い方はまちまちで、重視しているポイントも異なります。
応募数が多い企業では、学歴でふるいにかけることもありますが、これはどうしようもありません。
なぜ学歴でふるいにかけるかというと、数が多すぎて処理しきれないからです。
どうしても何とかしたい。
少しでも可能性を見出したいという事であれば、学歴以上の価値を示すしかありません。
例えば、すごい目立つようにカラフルにするとか、飛び出す絵本風にするなど、相当な工夫が必要です。
それでも通過する可能性が数パーセント上がる程度ですので、過度な期待はできません。
なぜなら、数が多すぎて処理できないからです。
多くの人が工夫していますので、多少ではほぼ価値はありません。
ですので、飛び道具としてではなく、正攻法の使い方として必要な内容をご紹介します。
書類の本来の目的は、情報とポテンシャル+会話のネタです。
採用担当者や面接官は、その人はどういう人で何ができるのか、入社して活躍できるのかを判断しています。
それを判断するために、まず情報を確認し、ポテンシャルを図ります。
次に面接で、その信憑性を確認するとともに、受け答えなどで人柄も確認します。
言い換えると、その判断の材料となるための情報が必要という事です。
各項目の回答を箇条書きで書く
まず、回答のネタがないと始まらないので、細かいことでも構わないのでとりあえず書き出します。
言い回しを考える
書類に書くワードのチョイスは非常に重要です。
洗い出した回答をできるだけポジティブなワードで表現します。
例えば、「飽きっぽい」と書いてしまうと、なんだか無責任な印象を受けてしまいますが、「好奇心旺盛」と書くと、積極的に動いてくれそうな印象に変わります。
背景やストーリーを書く
ポジティブなワードで表現したら、そのワードに合ったストーリーを思い出し、企業側から信憑性を確認できる材料を提供します。
好奇心旺盛ですと一言だけ書いても、どのくらい好奇心旺盛なのか全く分かりません。
むしろ、それしか書いてないのでは、本当にそうなのか疑わしくも感じます。
ですので、実際に好奇心旺盛という事を裏付けする話を書くことが大事になります。
さいごに
日本でも終身雇用は少なくなり、転職も当たり前になってきています。
だからと言って、「適当な企業へ就職してダメだったら転職すればいいか」という考え方は非常に危険です。
新卒で働く企業は、仕事の基礎として影響を受け、後から変えようとしても簡単には変えられません。
これまでいろんな方と仕事をさせてもらっていますが、基礎が十分にできておらず苦労されている方を多く見てきました。特に管理職になってからの影響が強く、せっかく昇進したのに成果が上がらなくなってしまい、降格や左遷されてしまうなんてこともよくあります。
入社してもないと分からないことも多くありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。
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