理想とのギャップを把握し、問題を明確にしよう!

フレームワーク,業務問題の抽出,ギャップ分析

これまで、多くの企業で業務整理・改善のコンサルティングをやらせてもらいましたが、いろいろと理想やあるべき姿のイメージはあるものの、それに向けて何をしないといけないのか明確にできない(できていない)というケースを聞くことが非常に多くあります。

難しいと思われがちですが、AsIs/ToBeという手法を使うと簡単に問題を可視化することができます。

実は、IT業界でよく使われており、システム構築のプロジェクトでは必ずと言っていいほど利用されています。

理想やあるべき姿を思い浮かべているが、実現するにあたって、どうやって問題を整理・明確化すればいいかわからないという人に向けたフレームワークの紹介です。

これさえできれば、問題は明確化されます。

AsIs/ToBe とは?

AsIs(As-Is):「現状」「現況」「今ある姿」など
ToBe(To-Be):「あるべき姿」「目指す状態」など

AsIs/ToBe は、理想やあるべき姿などの将来像をイメージし、現状とのギャップを浮き彫りにすることで、なにが足りないのかを可視化することができます。

AsIs/ToBeテンプレート

AsIs/ToBe の使い方

テーマを決める

まずはテーマを決めます。

ToBe(理想・あるべき姿)を書く

次に、テーマに関連する理想やあるべき姿を埋めていきます。

理想像ですので、あまり整理できていなくても構いません。
それよりも、イメージを膨らませ、より具体的な内容を書くようにします。

AsIs(現状)を書く

先ほど書いたToBeに対して、現状どうなっているのかを書き出します。

ToBeに対して現状がどうなっているのかも見比べながら整理すると、関連性が見えるのでギャップ分析がやりやすくなります。
また、スキルや関係者の感情などの定性的な情報も重要です。

AsIsとToBeのギャップを洗い出す

ToBeとAsIsを比較して不足している部分を洗い出します。

これで問題を明確にすることができました。

まとめ

AsIs/ToBe によってギャップ分析をすることで、問題が明確になりました。
次は、明確にした問題に対して、課題を整理することが必要です。

「問題」というのは、あくまでも理想と現実の差ですので、これだけでは解決することはできません。
なぜなぜ分析マンダラートといったフレームワークによって、問題の本質を見極めることで、本当にやるべきこと、つまり「課題」を明確にすることができます。