Salesforceって実際使えるの?

2020年4月26日Salesforce初心者,比較

Salesforceとは?

Salesforceとは、セールスフォース・ドットコム社(米国)が提供するCRM(Customer Relationship Management)ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの総称です。

SFA(Sales Force Automation)

Salesforceで一番メジャーなSales Cloudライセンスを利用すると、どの顧客で、どういう商談があり、各営業マンが、いつ、だれに、どんなコンタクトを取ったかの活動情報や、マーケティングで送付したDM情報や、サービス部門が受けた問い合わせ情報など、顧客を中心として、様々な情報を集約が可能となります。
その他に、コールセンターなどのサービスが利用する ServiceCloud、 マーケティングで利用するMarketingCloud/pardotなどもあります。

マルチテナント型のアーキテクチャ

マルチテナント型とは、 複数企業が同一インフラを共有し、権限コントロールによってアクセスを論理的に分けて利用される仕組みとなります。製品開発やセキュリティ対策などの投資効率が極めて高く、利用者数などに関わらず採用メリットが出しやすい製品です。

開発プラットフォーム

Lightning Platform Starter というライセンスは、SalesCloudライセンスに標準機能として用意されている「ケース(問い合わせ)」「リード(見込み客)」「商談」などの営業支援に関する機能は利用できませんが、任意に設定したオブジェクト、レポート/ダッシュボードや開発(Apex/Visualforce)が利用できます。

これまで、このライセンスを開発プラットフォームとして、格安SIMの注文・契約管理(マイページなど)や住宅ローンの契約・金利・返済シミュレーション、サロン運営(顧客、契約、施術、在庫/発注、売上など)システムなどを構築したことがあります。

Salesforceの製品と機能領域


事例紹介

Salesforceで一般的なライセンスは、SalesCloudとなります。
SaaS(Softwear as a Service)としてのサービス提供で世界No.1のSFAシステムになっているので、その領域は言うまでもなく十分な機能が揃っています。
実際に活用できるかは、使い方と業務改善がどこまでできるかといったところになりますが、SalesCloudとしての比較は多くのサイトで紹介されていますので、ここでは、PaaSとしてのポテンシャルを紹介しようと思います。

事例1:制作物管理

変更前
変更後

個別で対応するのではなく、制作依頼を上げる形に変更することで、全ての情報が管理できるようになり、制作部として一元対応が可能となりました。
また、これまで各ブランドのマーケティング担当も個別に各所へ調整していたものが、制作部で一括管理されるようになったため、ステータス管理なども不要になり、より戦略的な仕事に注力可能となりました。

Salesforceを始めるには

Salesforceを実際に使い始めるには、セールスフォースドットコム社のから申し込みをすれば、30日間の無料トライアルができます。

ただし、Salesforceはあくまでもテンプレートとして機能を提供しているにすぎないので、実際に使えるようにするためには、チューニングが必要になります。

パッケージシステムに抵抗がなく、ご自身である程度対応できるという方は、こちらを参考にして、構築してみてください。

Salesforceがどういうものかちょっと触ってみたいだけで、ご自身でチューニングするとかは考えていない方は、セールスフォースドットコム社へ問い合わせをするのではなく、Salesforceを活用した構築ベンダーへコンタクトをとることをオススメします。

セールスフォースドットコム社は、ライセンス提供のみを行っており、実際に構築する際は、開発ベンダーを紹介するというスタイルになっていますので、そのベンダーの力量によっていかようにでもなってしまいます。
これまで、多くのSalesforceを導入した企業様にお話を伺いましたが、その半数以上はシステムを導入しただけで、定着しないまま利用されていないケースが多いです。

様々な理由がありましたが、ほとんどは開発ベンダーがどうやって業務とつながるのかなどを考えず、顧客に言われる通りにシステムを構築してしまった結果、Salesforceを活用するメリットがないシステムになっていました。

ですので、そうならないためにも開発ベンダーの実績や守備範囲などをちゃんと把握する必要があります。

私自身も業務コンサルからシステム導入までやらせていただいていますので、ご質問などありましたら、こちらまでお願いいたします。

まとめ

今後もいくつか事例を追加していく予定ですが、SalesforceはSaaSだけでなく、PaaSとしても本当に様々な領域で利用が可能なシステムとなっています。

開発対応を行わない範囲でも、ある程度のものは構築できてしまいます。

ですがそのためには、構築側のスキルだけでなく、利用者側のスキルも問われます。
日本企業はITリテラシーが全体的に低い傾向がありますが、それではSalesforceだけでなく、多くのパッケージサービスは有効活用しきれません。

世界でもっと競争力を持つために、ITリテラシーの底上げも含めて対応できると、より生産性が高い企業へ進化できると考えています。

2020年4月26日Salesforce初心者,比較

Posted by biz.connect279