優先順位の付け方
仕事では、よく優先順位を付けてから実施しなさいと言われます。
システム構築のプロジェクトでも同様ですが、多くのタスクや課題があり、さらにどれも必要そうに見えるので、「全部最優先です。」と言われることがあります。
当然ですが、これでは優先順位を付けていないのと一緒になってしまいます。
ですので、どれも重要な中でもさらに優先順位を付けるとしたら、どれが優先なのかという観点が必要です。
必ず優先順位を付ける
優先順位を決めるには
一般的に優先順位は、緊急度 と 重要度 を基準にして考えます。
図で書くとこんな感じになります。
どれを優先するのか?
上の図で言えば、
①重要かつ緊急
②重要だが緊急ではない、③緊急だが重要ではない
④重要でも緊急でもない
の順番で対応していくのが一般的です。
これは自分の生産性に余裕がある状態であれば、おそらく最適な優先順位と言えるでしょう。
では、あまり余裕がない状態だと、どうでしょうか?
①だけでも全部を処理できない状態で、それでも①をやり続けるのは本当に効率がいいといえるでしょうか?
先ほどの図にもあるように、緊急度というのは時間軸のことです。
つまり、時間が経てば経つほど、②も①になります。
作業内容を時間経過とともに見ていくと、下のようになります。
こうなると、①の領域に溜まる一方となり、ほかの領域には手を付けられません。
ですが、ここで少し考えてみましょう。
この優先順位は重要度と緊急度で判断していますので、ある程度の重要だと、上段(①か②の領域)となってしまいます。
本当に重要な仕事が②の領域に控えており、それだけは確実に対応しないといけないとしても、この優先順位だと①が最優先になってしまいます。
では、何を優先すればいいのでしょうか?
それは、「②重要だが緊急ではない」の領域を最優先に対応することです。
優先順位を変える(②を最優先にする)には
これまでの仕事があるので、普通に対応していては②を最優先にすることはできません。
仕事の価値や効果を明確にする
まず、いま抱えているすべての仕事に対して価値や効果、代替手段、やらなかったときの影響度などを考えます。
全体が明確になると、どの仕事が価値が高くて、どの仕事は捨てられるのかも見えてくるはずです。
①の領域に仕事を置かない
最初は①の領域にも仕事があると思いますが、①にある仕事はほかの人にやってもらうとか、やむを得ずやらない選択をするなどして、早く①の領域に仕事が無いようにします。
②を最優先にして仕事をする
ここまでこれば、あとは②の領域を計画立ててやっていくだけです。
②の領域は時間が経つと①になるので、そうならないように処理していきます。
また、突発的に①の領域の仕事も発生する場合があると思いますが、それは、先ほど同様に価値や効果を考え必要であれば即対応することで、常に①には仕事を置かないようにします。
そうすると、時間に余裕を持った状態で仕事ができるので、本当に必要な仕事を優先して対応できます。
さらに、リソース的に対応できないと判断した仕事についても、ほかの人にやってもらうなど代替手段の選択肢が増えるので、総合的にもより価値の高い仕事ができるようになります。
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