ダラリの法則を利用して、業務改善のポイントを抽出
もっと生産性を向上させるために業務改善をしなければいけないが、なにから手を付ければいいのか分からない。個別に効率が悪い業務を見つけて、改善できることはやっているが、これで本当にいいのか?もっといいやり方はないのか?などというような悩みを持っている方も多いと思います。
このページでは、ダラリの法則というものを使って、業務改善にポイントを抽出する方法をご説明します。
該当業務の全体を網羅して課題が抽出できるので、個別対応ではなく、優先順位や全体最適を考慮して対応することが可能となります。
業務改善をしないといけないが、実際にどうやって進めていこうか悩んでいる方には、参考にしてもらえると思います。
ダラリの法則を活用しよう
ダラリの法則とは?
「ムダ」「ムラ」「ムリ」の語尾をとってダラリの法則と呼ばれています。3つの「ム」という事で3Mと呼ぶこともあります。お金や時間などの経営資源(リソース)の問題点を洗い出すためのフレームワークです。
ムリ
計画や目標、納期、価格などにおいて、残業しないと終わらない無計画な状況やそもそも能力が不足しているなどのムリな状況がないかを確認します。
ムリが生じていると、生産性の低下やシワ寄せなど、どこかでデメリットにつながってしまいます。
ムダ
時間や手順、調整などの付加価値のない行動がないかを確認します。
特に昔から習慣としてやっている作業などは、本当に意味があるのかを検証していくと、いまは不要になっていたり、システム化することで改善できる余地があったりします。
ムラ
気分や体調などによるムラもありますが、マニュアル化や標準化などがされてないことにより、同じ作業でも人によってアウトプット量にバラツキがないかを確認します。
改善したい業務の洗い出し
まずは、改善したい業務を把握することが大切です。
ここで対象業務の全体が洗い出せないと、部分的に課題を抽出することになってしまいますので、改善効果が薄くなってしまう可能性があります。
業務フローや一覧などがあれば、それをベースにすると良い思います。
そういったものがなく、業務の洗い出し方を知りたいという人は、業務の棚卸に必要な3つのステップを参考にしてください。
効率が悪い業務の抽出
業務が洗い出せたら、その中で、ムリ・ムダ・ムラの観点で効率が悪い業務を抽出します。
関係者でディスカッションなどしながら、問題の業務と概要を付箋などに書いていくと、情報が可視化され、関連する問題なども洗い出せます。
ポイント
これらの観点で見てみると、さらに問題の幅や深さを増すことができます。
- なぜやっているのか、よくわかっていない業務はないか
- 昔からずっと変わっていない業務はないか
- ボトルネックとなっている業務は何か
- 問題の本質はどこか
まとめ
ダラリの法則を活用することで、業務から改善すべき問題の抽出ができました。
次は、この情報をもとに改善方法を検討していくのですが、その前に洗い出した問題に対して、解消したときの効果や価値が分かるようにしておくと、改善の手段に対するコストや難易度などと比較して、最終的な優先順位を決めることができます。
詳しく知りたい方は、こちらの本がオススメです。
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